新生産システム推進対策事業
新生産システムモデル地域・年度(平成21年度)
徳島東南部
対象流域一覧
吉野川流域、那賀・海部川流域
森林・所有者情報データベース事業運営者
徳島県森林組合連合会
担当コンサルタント
徳島県木材協同組合連合会
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■ 3点セット×25セットで 約10万m3/年の間伐材を生産
徳島県では平成17~18年度に「林業再生プロジェクト」を実施、19年度からは「再生から飛躍」へのステップアップを目指し、「林業飛躍プロジェクト」を推進している。
プロジェクトのねらいは、人工林資源が充実し、川下の木材産業で国産材へのニーズが強まっていることを受け、間伐材を中心とした県産材の生産拡大を図ること。そのため、川上の素材生産現場で効率的な生産システムを確立するとともに、製材、合板、MDFといった製品向けにA材、B材、C材を安定供給できる体制を構築する。
プロジェクトは22年度に向けた目標値を設定。間伐団地の設定(目標1万5,000ha)と林内路網整備(同5,900km)、森のエキスパート育成者数(同120人)については21年度中に目標を達成できる見込み。高性能林業機械の導入(目標は小型スイングヤーダ、小型プロセッサ、フォワーダによる3点セットを30セット)は21年度までに25セット、間伐実施面積(同4万ha)は21年度までに3万8,623haをそれぞれ達成する見込みだ。搬出間伐の面積は1,600ha/年の目標に対し、21年度は1,550haの実施を計画、間伐材の搬出材積は10万m3/年の目標に対し、21年度は9万6,875m3を計画している。
間伐現場の施業方法は、100~150m/haの路網(幅員は2m程度)を入れて3点セットの機械を駆使する「新間伐システム」。1セット当たり4人で1日に20m3という生産性を目指す(5m3/人日、従来システムの約2倍)。
路網開設を最低限度にとどめ、小型機械を活用することにしているのが当地域の特徴。これは急峻な地形が多いことを踏まえ、林地に過度の負担をかけないようにしているため。
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スイングヤーダ(手前)、プロセッサ(奥)、フォワーダの3点セットで素材生産力を強化する |
搬出はフォワーダが行う |