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新生産システム推進対策事業

新生産システムモデル地域・年度(平成19年度)
岡山
対象流域一覧
高梁川流域、旭川流域、吉井川流域
森林・所有者情報データベース事業運営者
津山市森林組合
担当コンサルタント
三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)
岡山モデル地域
院庄林業久米工場(左上)と岡山高次木材加工共同組合(右)
 院庄林業(津山市)が加工販売の中心的役割を担うトップランナー方式。同社を中核とし、地域の林業・製材業全体の底上げを図る。同社が中心となって設立された岡山高次木材加工協同組合では、地域の製材工場から原板を購入し、集成材用ラミナや間柱、内装仕上げ板等に加工して販売する。
 原木の安定供給に関しては、山元からの直送と、原木市場を経由する直送の双方のシステムを構築する。前者の例として、戸川木材(新見市)が仕分け機能を搭載したハーベスタを導入している。
■ 新設の協同組合で地域材を付加価値加工
~岡山高次木材加工協同組合~
 岡山高次木材加工協同組合(理事長=豆原直行院庄林業社長)は平成18年10月30日に設立され、19年3月から稼働を開始した。組合員は地元の木材関連業者13社。工場は院庄林業久米工場に隣接しており、敷地面積は約3,000坪。木屑焚きボイラーや人工乾燥機、欠点除去装置、FJ加工機、モルダーなどを導入している。乾燥機は70m3タイプの中温蒸気式が3基、50m3タイプの高温減圧式が1基。
 同組合では組合員の工場から購入した製材品を原料とし、乾燥やフィンガージョイント加工などの付加価値加工を施して品質の高い住宅部材を製造する。販売に際しては、院庄林業のチャンネルを活用し、ハウスメーカーやホームセンターなどをターゲットとして市場開拓を進める。
 製造品目は、間柱、スギ加工板(厚物の床材)、ヒノキラミナ、ヒノキフローリング、スギ・ヒノキKD柱材、マツ・スギのKD平角など。月間出荷量は約525m3の計画。このうちラミナが300m3と6割近くを占め、他は間柱が130m3、スギ加工板が90m3など。
 ラミナはヒノキの背板をFJ加工して製造。背板は強度が比較的高く、ラミナに適する。これを院庄林業が引き取って自社集成材の原料とする。
 間柱はFJ加工した板材のうち、強度的にラミナに適さないものを分別して製造する。ラミナと同程度の寸法安定性を有することがセールスポイント。
 スギ加工板は厚さ30㎜とし、根太レス工法向けに販売する。

 柱角や平角については、組合員からの賃乾燥も請け負う。高温減圧方式の乾燥機によって色艶良く乾燥させ、乾燥・寸法安定性能を保証して組合員に納入する。
平角の仕上げ用に長さ6m×450㎜×130㎜まで対応可能な4面プレーナーを導入している。
 一方、組合の中心メンバーであり、当モデル地域の中核事業体である院庄林業では、自社で加工体制の強化を進めるとともに、直送方式による原木の安定確保を進めている。その一環として、岡山県森連の共販所と、従来から行っている随契方式による原木取引きを強化している。
 岡山県の場合、多くの製材工場が主に柱角を製造していることから、山元の素材生産でも3mに採材するのが一般的となっている。そのため、ヒノキ土台用の4m材を確保するには地域外から原木を調達しなければならなかった。
 院庄林業では県森連に4m材や通し柱用の6m材を安定して供給してくれるよう要請。同連合会が同社向けにそれらの長さの原木を確保し、直販しているもの。同連合会にとっても、大口顧客の同社とこうした取引きを行うことで、安定した販売が見込めるというメリットがある。
岡山モデル地域
岡山高次木材加工共同組合の加工ライン
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■ 造材時に選別結果を自動マーキング
~戸川木材が北欧製ハーベスタ導入~
 岡山県新見市の素材生産業者、戸川木材(戸川睦徳社長)では、玉切り作業を行う際に原木の切断面に塗料を吹き付けてマーキングする機能を搭載したフィンランド製のハーベスタを国内では初めて導入した。これにより、山元での仕分け作業を効率化し、製材工場への直送を促進する。
 導入したハーベスタは0.45m3タイプで、直径67cmの材まで切断できる。塗料は赤、青の2種類で、塗料なしの無印と合わせて3種類の仕分けが可能。オペレーターが造材時に目視で選別を行って手元のボタンを押すと、玉切りした瞬間に塗料が吹き付けられる仕組みだ。コックピットにはコンピューターも装備され、4種類までの樹種、径級、長さ、材積に関するデータを集積できる。これらのデータをメモリーカードでの受け渡すことも可能だ。
 同社では院庄林業と直送契約を締結し、赤を直材プラス小曲がり材、青を大曲がり材に設定。岡山県の原木市場では原木の仕分けが細かく行われているが、相場的には直材と小曲がり材に価格差がほとんどないのが実情。そこで直材と小曲がり材を合わせて仕分けることにした。なお、無印の材は原木市場に出荷する高品質丸太と位置づけている。
 この方式により、造材時に出荷先別のマーキングが可能になり、製材工場への直送がスムーズに行えるよ
うになった。同社では合板工場向けの仕分けなどにも同様のシステムを活用していく方針だ。
岡山モデル地域
仕分け機能が付いたハーベスタのヘッド
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森林・所有者情報データベース事業  津山市森林組合
■立木売買システムとして自立採算も視野
 平成18~19年度は、システム事業体として参画している小規模森林所有者を対象にデータベースを作成した。調査面積は18年度が20ha、19年度が72ha。3月1日に18年度の調査分を公開している。
 公開するデータベースはWebGIS方式。利用に際しては、「住所検索」もしくは「立木属性一覧表」から立木情報を検索できる。「住所検索」では、大字・小字を選択して市を絞り込む。「立木属性一覧表」では、表示された立木の属性情報から任意の情報を選択する。
 公開されたデータ区域での施業を希望するデータベース利用者は、まずデータベース運営者である森林組合に申し込む。それを受けて森林組合が所有者を紹介し、実際の売買交渉は当事者間で行う。なお、現段階で公開されている林地については、間伐が主体の施業になるものと想定している。
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