新生産システム推進対策事業
新生産システムモデル地域・年度(平成21年度)
嶺北仁淀・東予
対象流域一覧
嶺北仁淀流域、東予流域
森林・所有者情報データベース事業運営者
高知県森林組合連合会、いしづち森林組合
担当コンサルタント
高知エコデザイン協議会
|
|
提案型集約施業による間伐に力を入れている |
■ 集約化で利用間伐を推進 ~いしづち森林組合
いしづち森林組合(愛媛県西条市)は平成20年6月に新居森林組合と周桑森林組合が合併して発足した。旧新居森林組合は独自のソフトを開発し、全国に先駆けてGISを導入した組合として知られる。いしづち森林組合はそのノウハウを受け継ぎ、組合員所有森林の管理水準向上に取り組むとともに、提案型集約化施業による間伐を推進している。現在、職員数は18名、直営作業班は52名(協力業者を含む)。
間伐実施面積(伐り捨て・利用合計。19年度までは旧新居森林組合の実績、以下同じ)は、平成17年度が398ha、18年度が444ha、19年度が730ha、20年度が656ha、21年度が601ha(見込み)。間伐材の生産量は、18年度が4,273m3、19年度が6,070m3、20年度が7,861m3と増え続け、21年度は1万m3超を見込んでいる。集約化施業で利用間伐を実施した面積は18年度が22ha、19年度が43ha、20年度が57ha、21年度が120ha(見込み)。
現在、伐り捨て間伐を行っている現場も、5年後には利用間伐が可能になることから、それに対応できる体制づくりを早期に整えることが課題。将来的には集約化施業面積を154ha/年、年間素材生産量1万8,000m3~2万m3を目指す。
現場では高密路網(幅員3m、密度250~300m/ha)を整備し、高性能林業機械を駆使した作業を行っている。従来の搬出は索張りによる作業が主体であったが、18年度以降、車両系機械を利用した方式にシフトしている。
保有している機械は、ハーベスタが2台(バケット容量0.25m3、0.45m3)、プロセッサが2台(同0.25m3、0.45m3)、フォワーダが3台、スイングヤーダが1台。ザウルスロボが組合保有及びリース機の合計2台。
また、集約化による施業委託を進める一方で、自伐林家の木材生産を支援する取り組みも行っており、地域林業全体の底上げを図っている。
|
|
高性能林業機械を駆使し、 素材生産量を増大させている |
路網を整備し、車両系機械を中心とした作業体を構築している |